セサミを徹底解説。鍵は最初にスマート化しよう【長期使用レビュー】
今回はセサミ スマートロックを長期使用して感じた事を徹底レビューする。
「セサミ」ではなく「スマートロック」の導入を悩んでいる方は、2大スマートロックの比較をしている「Qrio」と「Sesame」の比較を特に読んで欲しい。
「セサミ スマートロックとは」
- 自宅の鍵に取り付けるスマートデバイス
- スマートフォンで解錠ができ、鍵を取り出す必要が無い
- 時間経過で施錠する事が出来る為、自分でオートロックを作れる
- Wi-Fiアクセスポイントを別購入すると、みんな大好きIFTTT等との連携や外出先からアプリでの操作ができる
- ユーザーを複数人登録できるので、家族での利用も可能
Good!👍
- アプリを開いてからの解錠がスムーズで、手ぶら解錠は少し待ち時間があるがしっかり開く
- 対応する鍵の形が多く日本の住宅には最適
- 鍵が開く時の機械音は、慣れれば違和感が無くなる程度の音量
- APIが公開されIFTTTと連携できる恩恵が大きく、やりたい事は大体できるカスタマイズ性がある
Bad...👎
- バッテリー表示がアバウト、しばらく使うと100%表示でも低電力アラームが鳴る(電池残量表示ではなく電圧表示なのでバッテリーの残量ではないらしい)
- 帰宅時に手ぶら開錠をオンにしたまま手動で解錠すると、時間差で鍵がもう一度開く
- 自由度が高すぎるが為に、連携させ過ぎるとセキュリティがガバガバになる
- APIであれこれするには少しのラグが気になる
現実的な活用レシピ
様々なサービスと連携させ過ぎるとセキュリティがガバガバになるので要注意。
手ぶら解錠(アプリ内)
自宅に帰宅すると位置情報から自動で鍵が開く。この機能は安定しておらず、玄関前で開くまでの時間が掛かる時もある(数秒)。
オートロック(アプリ内)
解錠されてから自動で施錠するまでの秒数を設定できる。
時間をかけすぎると鍵が開いたままの時間が出来てしまうし、短すぎると出かける際モタモタしてると鍵が閉まる。
家族ラインで解錠通知(IFTTT)
玄関が解錠された事をスマートホーム専用のグループラインで通知させている。
家族全員がそのグループをミュートにすると煩わしくない。もう家に帰ってるかな?と気になった時に簡単に在宅の確認ができ、誰もいない時に解錠された時知る事が出来るので防犯にもなる。
注意点、トラブルシューティング
閉め出されないようにする
オートロックにありがちの閉め出され案件。後付けでオートロックにしたからこそ意識的に気を付けなければ一度は経験するだろう。対策として、家から離れないものの外に出たい場合は、手動で施錠してから扉を閉めておくと良い。
他にも万が一に携帯が使えなかったりセサミの電池切れが起きた時の為に、現実の鍵を鞄に入れておいた方が良いだろう。予備の鍵を近くの実家等に置いていなければ鍵屋を呼ぶ事になる。
自分は実際に導入した週にゴミを捨てに行って閉め出された。一人暮らしだったらと思うとゾッとする。
来客時自動施錠で驚かせないようにする
宅配便などで玄関を開けている時も、急に鍵がウィーンと動き恥ずかしい思いをする。これも扉を開けながら鍵を一度手動で閉める事で解決できる。面倒に聞こえるが、セサミは掴む所も大きく全然これが不便に感じない。
他人がログインしてると使えない
特殊な状況ではあるが、家族と利用する際にアプリで鍵にアクセスできるのは一人までという制限がある。先に帰宅した人がアプリを開きっぱなしだと操作が出来なくなるが、私が同居人と3年間セサミを利用してきて1度もそれで不便を感じる事はなかった。
なぜ鍵がスマートホームの入門なのか
公式アプリのみでレシピが完結
スマートホームでは家電の自動化を設定するレシピというものがある。
- ◯度以下になったらエアコンをオン
- 帰宅したら照明を点灯
などが代表的なレシピだが、大抵のレシピは何かしらの家電やサービスとの連携が必要になる。
セサミはアプリ内で設定すれば完結するのが特徴で、連携する物を考えなくていいからこそ初心者にはまず鍵のスマート化がお勧めだ。
スマート家電の利便性をとても肌で感じられる
鍵は毎日使うものだからこそ、生活にスマート家電が馴染む感覚を味わうことが出来る。
そして鍵をかけたのかという不安や鞄から鍵が見つからない焦りは、誰もが感じたことがあるだろう。それがなくなると考えただけでも、鍵をスマート化するメリットは感じられる。
オートロックが自分で作れる為自宅に対する愛着感も沸き、少し意識が高くなる、、、気がする。
やりたい事ができた時にやれるだけの拡張性がある
スマート化を進めていくと、急にこれとこれを連携させたいと思う事がある。セサミはそういう時になんでも出来るだけの拡張性がある。IFTTTに対応しているので、開錠や施錠の通知をiPhoneの通知やメール、家族のグループライン等様々な所で知らせる事が出来る。
またAPIを公開している数少ないスマート家電なので、プログラムを書ける人は抜群に拡張性があると分かるだろう。
「Qrio」と「Sesame」を比較
QrioとSesameの単純な比較はSesameの公式ページで堂々と商品名を挙げて紹介されているので見て欲しい。
Qrioの方が有利な面ではオートロックの仕組みだ。Sesameは時間経過で、Qrioはドアセンサーでロックが掛かる。手ぶら解錠機能はどちらも不安定なので甲乙付けづらいが、正直Qrioの方がオートロック面で性能が良い。
個人的に鍵の性能より重視していた拡張性ではSesameが圧倒的に有利になる。IFTTTや音声アシスタントへの対応、APIが公開されている事などからQrioと比較して拡張性が高いといえる。
スマートホーム化を色々考えている人にとっては拡張性は命より大事だと思う。オートロックがタイマー式だという事を飲み込めるのであればSesameの方が良い。
基本的にスマートロックは家族での利用も出来るのだが、どうしても機械を装着するので、鍵で開ける時は硬いと感じる。スマートフォンを持っていない人間からすると、機械を付けたせいで硬いというのはストレスでしかないだろう。
Qrioではそういった人の為に、車の鍵のようなボタン式の鍵を別購入する事が出来る。セサミにはないサービスなので、スマートフォンを持たない家族も利用するならQrioを選ぶべきだと思う。
まとめるとQrioは複数世帯で暮らしている家庭に適していて、Sesameは一人や二人で暮らしている、またはスマート家電で遊びたい人に適している。
「Sesame」と「Sesame mini」を比較
Sesame miniは比較的最近出た商品で、Sesameを小型したもので廉価版ではない。形はQrioに似ていて、一部分をドアに固定し鍵の上に被せるL字型になっている。
特にこだわりが無ければSesame miniで良いと思うが、自分は敢えて通常のSesameを選んだので参考にして欲しい。
鍵を全部覆うように設置するので安定感がある
上の画像は自宅のSesameの画像だが、Sesameは平べったく鍵を覆う形をしている。比べてSesame miniはQrioと同じように、一部分をドアに接着し飛び出た部分で鍵を操作する形をしている。
個人的にはSesameの方が扉と一体感があり、スマートロックを取り付けています感が少ないかなと思いSesameを選んだ。実際見た目では全然違うし、来客の際も自動で閉まっでやっとスマートロックの存在を知る。
Qrioと比較してもそうだが、デザイン性でSesameを選ぶ選択肢はあると思う。
APIや拡張機能で遊びたい人へ
まずセサミで遊ぶにはWi-Fiアクセスポイントは必須なので、購入を検討している方は必ずアクセスポイントとのセットを購入する事をお勧めする。
セサミはWi-Fiアクセスポイントを経由する性質上、リアルタイムな動きは難しい。セサミを利用できる現実的な遊びは、
が挙げられる。
セサミがIFTTTで認識できるのは解錠と施錠のみなので、外出か帰宅かの判別が出来ない。ラズベリーパイ等で在宅状況をデータに残しスマート家電を操作するのは不可能ではないが、どちらにしろラグが致命傷になる。
セサミはアプリ内でレシピが完結するので、状態の確認等方法では拡張性はあるが、解錠、施錠の方法に幅がある訳では無い。
実際にAmazon Dash Buttonを使い鍵を開けるというレシピを作ったことがあるが、解錠に約1分掛かり現実的ではなかった。
しかし生活を便利にするという点では一番スマート化を体感できるガジェットなので、遊べるかは別としてとてもおススメである。
後書き
何かガジェットを紹介したいという思いでブログを設立し、初めての記事で書きたかったセサミのレビューが書けて嬉しい。
正直セサミはスマートホームに興味ある人に1番にお勧めしたいガジェットだ。Qrioの良さも気になるのでいつか購入してみたいが、自宅に二つもスマートロックは必要ないし、お金に余裕が出来たらレビューしたいと思う。
きっとブロガーの人が見たらなんだ笑われるような記事だと思うが、少しずつ書き方を定着させていけたらと思うので、温かい目で見て欲しい。
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